狭い庭ですが、やはり季節が感じられる庭にしたくて、その空間を考えていました。
色だけでなく、季節の香りを感じる庭が自分らしいのではないかと考えていました。漠然とした植栽選びですが、順に整理していきました。
好きな香りの花
季節の変化を感じる時は温度や、雲、天候、人々の衣類、人それぞれだろうと思います。
ジルの場合は、花粉症でないことが幸いしておりますが、香りで季節を感じることが多いです。空気の変化で季節が変わったことを感じることもありそれぞれの季節の香りも感じます。
それでも、一番感じるのは花の香りでのようです。
家を建てるにあたり、テーマは季節でしたからやはり外構も季節を感じさせる植栽を植えたいと思いました。
香りで感じる季節 | |
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春 | 沈丁花、フリージア |
夏 | ミカン等の柑橘類 |
秋 | 金・銀木犀 |
冬 | 梅、スイレン |
植栽は大きく育たず、素人でも手入れしやすい物を選ぶ
植えたかったけれど、諦めた植木というのもありました。レモンの香りのする花を付けるエニシダ。春一番のミモザやオリーブは木の幹がねじれてしまうこともあり諦めました。月桂樹も鉢で育ていると2メートル位で済むのですが、地植えにしたものはそれ以上に育ってしまうので諦めました。
鉢に植わっていると、料理に利用できるのでとても便利ですが、鉢だと新芽が出にくいのでやはり地植えで新しい葉が欲しいと思うのでした。
植えてみたかった木 | |
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モミの木 | 2メートル以上 |
ライラック | 2メートル以上 |
梅 | 2メートル以上 |
オリーブ | 2メートル以上 |
他に考えたことは、ご近所に落ち葉や陽当たり等で迷惑がかかる恐れのある植栽ではないか。ということ。せっかくの植木ですからご近所の方に嫌われるような植木はよろしくありません。庭に植えても花の向きは南側になることが多く、自分の部屋の窓を向いて咲いてくれる花は少ない。
楽しみにしてくれる方が増えることが庭造りを継続する励みにもなります。
そのためには、大きくなりすぎて隣家の日照を遮ったり、隣りに落ち葉が散らかるということは避けたいし、老後の体力も考え小さくても形が整えやすい植木でなくてはなりません。今できることが先々で切るとは限らないということも大事なことだと思いました。
これらを判断して、高さのコントロールが難しい物。枝の誘因が難しい物。素人が剪定することで傷むもの。花殻が飛ぶ。落ち葉が舞う。これらを避けて、植える木を選択していきました。
植える植栽の高さは最大値は1.5メートルとして季節の植栽選び
高さの制限を1.5メートル、更に素人が刈り込んでも気の傷みが少ない物。大きさがコントロールしやすい。ということを優先に季節の植栽を考えなおしてみました。
庭 | エントランス | 駐車場 | |
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春 | こでまり・ラベンダー・柏葉アジサイ | スズラン | |
夏 | リップセージ | 百日花 | |
秋 | レモン・ローズマリー | ||
冬 | 黄色。赤千両 | 柘植 | クリスマスローズ |
手入れが最小限で済むように、花は多年草の物にして、そこにハーブを組み合わせて香りが漂うよう考えてみました。土の状況にもよりますし、冷たい北風が吹き込む地域です。それに耐えるような植木ということも考えてみました。
百日花は、夏場に長く咲いています。しかし冬場は枝だけになりましてそうなると寒々しくなります。そこに柘植の木をあわせてみました。これで何とか冬場の枝だけ状態をカバーしたいと思っています。
百日花は、この頃では街路樹にも使われていて流行りの花です。夏の青い空と赤い花。白い花。共に風物詩になっています。長く花を付けることも名前通りです。
街路樹の百日花は高さがあるのですが(猿も木から落ちるという木ですから高いのが当たり前です)わい性の百日紅を探してもらいましたので、低い物になります。さらに冬場に剪定し枝を切りそろえることができます。そうすることで木の大きさをコントロールできます。
矮性サルスベリ“チカソー” ~
左の庭、植栽イメージはこんな具合
庭に季節の色がある暮らし
季節の色 | |
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春 | 白 こでまり、スズラン、柏葉アジサイ、ラベンダー |
夏 | 赤 百日紅、チェリーセイジ |
秋 | 黄 レモン果実、黄色千両、 |
冬 | 緑 柘植 |
こでまりの白の枝は下垂して、マリのように集まって咲く花のもかわいらしく、樹形も丸くなるので好きな樹形です。柏葉アジサイも同様に枝が丸くなるしそのまま枯れてドライになりそれも面白い。
レモンの花の香りと黄金の果実は黄色で風水を考えたものです。
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