新築戸建て、バルコニーを安全に利用するために

使い勝手

集合住宅に住んでいたので、二階の張り出しているところをベランダと呼んでしまうのですが、一戸建てのほとんどはバルコニーであると知りました。
木造の一軒家のバルコニーを見上げてみると軽そうだし、乗ってみると本当に大丈夫?と感じました。(自分の体重で、、、。)
バルコニーは南の二階に設置しています。このバルコニーの仕様について、取り扱い説明書を読み込んでみると、これまた注意事項がたくさんありました。集合住宅から住み替えた皆さんはどうでしたでしょう。

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ベランダとバルコニーの違い

ベランダ

家室の母屋から外接して張り出した部分で、縁や柵で囲まれることがあり庇や軒下に収まるもの、屋根がかかっている物
日本家屋にある縁側や下屋

バルコニー

二階以上にある物を多いが庇や軒がかかっていなければバルコニーという。ガラスがはめ込まれた室内環境のベランダも多く存在する。一階部分に設けられたものを一般的にはテラスともいうが庇が覆っていれば本来はベランダである。玄関先であればポーチである。他に一階に作られるウッドデッキがある。

この表現の違いを整理してみると

屋根があるかどうからしい

屋根があるとベランダ。雨の日でも洗濯物を干せる。隠れる部分があるのでプライベート感がでてくつろぐことができる。屋根があるので陽当たりが悪くなる。その分費用が上がる。

屋根がないとバルコニー。屋根がなく陽当たりが良いが雨が降ると利用できない。

庇が半分ぐらいある我が家はベランダ?バルコニー?どちらかといえばやはりバルコニーなのでしょうね。

バルコニーの素材の種類と保証期間

素材

木材
金属(スチール・アルミニウム)

メンテナンス

木材とスチール製-塗装、傷んだ個所の交換を定期的(3-5年ごと)に行う必要がある。
アルミの物は軽量でスチールのようなサビもでないので人気がある。

新築した家のバルコニーはアルミ製でした

保証期間は、製造業者保証期間(施工伴わない場合)1年、住友林業保証期間2年間。
維持保全開計画では、15年目以降に10年目に準じた総合的な点検。これは構造躯体/外回り/配管/設備機器等点検があります。

 

点検までが長いのだけど大丈夫?
それまでに自己チェックの項目を検討しておきたいかも。

 

 

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取扱説明書に記載されていた特に注意していただきたいことについて

警告:耐荷重性能は1800N/㎡(183㎏f/㎡)以上の重さを掛けないでください。という文がありました。

そのイラストには、大人三人と子供二人の記載がありまして、その重量は183㎏を示しているようです。

そのほかに、ネット上では、例えばベランダで大人三人が一斉に跳ねたりすることで落ちるということ。だと説明しているアンサーもありました。重量そのものでは問題がなくても、振動させることによる傾き等も転倒、転落に結び付くということのようです。これは地震の後に確認してみる必要性のある場所でもありそうです。

地震の後に、ゆがみ、台風や大水の後なら浮き上がり、沈下などに着目してセルフチェック。

 

 

注意:更に注意として、積雪が60㎝以上を超える前に雪下ろしをしてください。
床面に50㎏を超える物を設置しないでください。製品破損による被害の怖れがあります。
という注意事故事項がありました。

雪下ろしは地方性もありますが、ベランダに雪が積もってきたら、注意したいと思いました。これは、積雪と自分の体重も含めての記載でしょう。

物干しを使う場合、総荷重は50㎏以下とすること。物干しや竿にぶら下がらないでください。など取り扱い説明はあるのですが、それに対する具体例がないことで、今一つ理解がしにくい。これも重量と荷重のバランス。それに伴う転落に対する注意事項なのかと思いました。

重量に関しては、例えば、バルコニーには室外機(43㎏)が置いてありますが、それに物干し+洗濯物+人となると重量オーバーになることもあります。しかも常に43㎏の負荷がかかった状態であること。それが片側にある。そんなバランスの悪さも不安定な状況にしてしまうということ?

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バルコニーの安全対策を知っておく

それはどちらかというと不安全状況を自分の中で整理しておくことである。といえるのかもしれません。

1. 大勢でバルコニーに上がらない。大勢って何人?なんて子供に聞かれそうな時は、そこで何をして遊びたいのか必要性を聞いてから、バルコニーで遊ぶことを禁止してみるのも必要かもしれません。(安全に自信がない時はきちんと説明して許可しない。代替えを提案する。)

2. バルコニーで跳ねたり跳んだりしない。揺れて負荷がかかる物に注意する。風で揺れる物干し台になっていないか。ぐらつきを安定させるような工夫を第一に考える。

住林住宅:ベランダに荷重をかけないためにという工夫であったと感じているのは、窓の左右に洗濯物干しが付けてあった。これでベランダに洗濯物干しは必要なし。これならさらにバルコニーの利用方法が広がる。

3. 室外機設置を検討するときは、その重量を確認する。バルコニーの積載重量目安は、取り扱い説明書で確認する。

住林住宅:そういえば二階のエアコン室外機二台バルコニーにという案を却下されたことを思い出しました。事前にバルコニー重量の説明があり二台の室外機は設置できないと説明でした。

4. 二階リビング時は、バルコニーの利用について検討しておく必要性がある。設計段階から、バルコニーでやってみたいことについて箇条書きにして可否を問うぐらいのことはしてみてもいいように思う。

これは便利、事故の具体例、責任の所在についての判例もありました

国土技術政策総合研究所 建築研究部
建物事故予防ナレッジベース
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バルコニーまとめ

取扱説明書を読んでみて、バルコニーの利用方法についてできる事。できない事。安心とその行動の整理、いくつかの発見とできないと言われたことがなるほど、と後に確認できたこともありました。

設計段階での説明を聞いてその時はなるほどと理解したものの、時間の経過でそれを忘れてしまうことも多いので、やはり安全確認は自分でしてみることが一番大事だと思いました。

そう考えると、危険ばかり感じてしまいせっかくのバルコニーが飾りになってしまうこともあるでしょう。しかし自分なり安全ルールをきちんと決めることができるのが戸建の良い所でもあることを忘れずにバルコニーの空間も楽しみたいと思うのでした。

早速、我が家のルールを決める

ベランダには室外機があるので、大人は二人まで。幼児子供は立ち入り禁止。ここでの遊びは禁止。布団はふとん乾燥機を活用させる。どうしてもと思うときは風の負荷をかけないために布団止めを利用する。プランターは置かない。

ご近所のバルコニーを眺めながら(洗濯物を干すスペースだけ。室外機設の幅のバルコニー)もっと狭い幅のバルコニーの選択をしてもよかったのかと思ったりしております。